前回の記事で紹介した、「最貧困女子」とは対局に、高級ソープや高級デリヘル、出稼ぎ風俗などで、月に数百万単位の金額を稼ぐ女性たちが存在する。


彼女たちは大きく分けると二つのタイプに分かれている。


一つは、容姿端麗で、器量もそこそこに良く、コミュニケーション能力も高いタイプの女性たちだ。


持ち前のルックスを生かして、高級店と名のつくお店に在籍し、有る程度の顧客も持ちつつ、月に百万円〜二百万円程度を稼いでいる。


場合によっては、一日の出勤で十万〜二十万の金額を稼ぎ、出勤の数は少ないという女性もいる。


このタイプの女性たちは、ルックスも良いために特定の彼氏がいて、生活に困っていることはほとんど無い。遊ぶお金欲しさに働いていることが多く、周りの目から見ても、「リア充」に映るのが、特徴である。


つい最近も高級DCで働く女性と話す機会があったのだが、彼女はもともと六本木のキャバクラで働きながら、都内の高級デリヘル、高級ソープ、高級DCを転々としているらしい。


サービスを熱心に頑張るわけではないので、指名を返して稼ぐというよりは、新しいお客さんを獲得することだけに目が向いて、新人期間が過ぎて稼げなくなると、店を移動することを厭わない。


彼女たちを採用するお店はいくらでもあるからだ。


そんな彼女のFacebookやLINEのタイムラインには、海外旅行の写真や、彼氏との写真、友達との写真が大量にアップされていて、傍からみている分には、「リッチで可愛くて、リア充な女性」にみえる。 まさか風俗の仕事をしているとは、大概の人には分らないだろう。


そして、もう一方で、風俗で働く女性のプロフェッショナルとして存在する女性たちがいる。


彼女たちは、高級ソープや、出稼ぎ風俗店舗で働き、月に二百万〜四百万を稼ぐのが、基本である。


容姿が優れていることもあるが、前述した女性たちに比べると多少見劣りすることが多い。 しかし、美容整形や痩身、ジム通いなどによって、容姿を磨くことに精力を注ぎ、ボディケアに対しても余念が無いため、天然の美人よりも、ある意味で優れているといって良い。


そんな彼女たちは、仕事をする上でも、その他の風俗嬢と異なり、プロ意識が高い。


高級ソープに働くある女性は、客との会話やプレイの内容を全てデータに残し、お客さんによってその都度、自分のキャラクターやプレイスタイルを変えている。


データの特記事項を見せてもらったのだが、性格や好きな話題から、感じる場所、好きな女性の部位、キスの好き嫌い、嫌いなプレイなど、その男性客の性癖が多岐に渡って細かく記されていたため、驚いた。


この顧客データと、一流ともいえるサービスを駆使しているために、彼女の予約が絶えることはないという。一日に二十万円稼ぐことが、彼女の日常である。


また、出稼ぎのデリヘル店舗で稼ぐとある女性は、お客さんとの恋人プレイを心がけ、一人のお客さんが八時間などのロングで予約をとってくれるために、稼ぎが一日十五万を切らない。


出稼ぎのデリヘルで十五万以上を平均して毎日稼ぐ女性も珍しい。


彼女たちに共通していえることは、ある程度のルックス以上で、知性がある、ということに尽きる。


裏を返せば、そのどちらも兼ね備えていない女性が、最貧困女子の状態に陥ってしまう可能性がある、ということである。


両者の格差が生まることはなく、その差は広がる一方である。しかし、上記で紹介したような女性たちの所得が上がっているわけではないのだ。


いま現在、最貧困女子と呼ばれる女性たちの所得が、さらに底へと突き進んでいるのが、今の風俗業界、いや、セックスワーク市場の現状である。


次回以降、さらに風俗業界の今後について、考察していきたい。

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